ヒト幹細胞順化培養液
～各社原料の特徴～

2023.08.04

ヒト幹細胞順化培養液　～各社原料の特徴～

今回は、普段は一般のお客様が見る事のない、化粧品・医薬品会社への供給会社の中から、日本で扱える５社のヒト幹細胞順化培養液やエクソソームについて紹介します。どの会社の培養液も品質が高く、特徴を活かした化粧品づくりに大きく貢献してます。

・原料名：PIAヒト脂肪幹細胞由来エクソソーム

製造会社：PIA株式会社

表示名：ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム

特徴：肌細胞そのものを活性化させる働きがある高品質のエクソソームを国内製造所で培養から製品化まで一貫して行っている会社です。日本人女性ドナーから採取した脂肪幹細胞を使用し、特殊な培養技術を用い、国内の細胞加工施設で製造した高品質のエクソソームです。細胞賦活試験、ヒアルロン酸産出促進試験などを実施し、化粧品での効果も確認しています。

・原料名：100％ヒト幹細胞培養液・FD粉末「Perfectin®-H」

製造会社：UnicoCell Biomed Co., Ltd

表示名：ヒト脂肪間質細胞順化培養液

特徴：脂肪組織より分離した脂肪幹細胞を培養し、脂肪幹細胞を除いた培養液をそのまま凍結乾燥で得られた100%ヒト幹細胞培養液のドライフリーズ粉体です。フリーズドライなので防腐剤不要で保管できます。粉体商品には最適です。

・原料名：SC Liposome Solution 10% (ヒト幹細胞培養液）

製造会社：Biosolution Co., Ltd.

表示名：水、ＢＧ、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、（クエン酸／乳酸／リノール酸／オレイン酸）グリセリル、オリーブ果実油、ポリソルベート６０、１，２－ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、トロポロン

特徴：グロースファクターを豊富に含んだヒト脂肪由来の幹細胞培養液を10%濃度でリポソーム化して安定化させた原料です。

・原料名：ホルス　サイタイ血幹細胞培養液

製造会社：株式会社ホルス

表示名：ヒトサイタイ血幹細胞順化培養液、フェノキシエタノール

特徴：サイタイ(へその緒)血に含まれる幹細胞を培養した培養上清液です。

一般的な脂肪由来幹細胞と比べ成長因子の濃度が高く、エイジングケアに効果的なGDF-11をはじめとしたサイトカインをバランスよく含んでいます。

健常な日本人由来であり、採取から製造までをすべて国内で行っています。

・原料名：RemyEV

製造会社：REMYBIO CORP.

表示名：ヒト幹細胞順化培養液、規定化細胞培地９、ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム、ＢＧ、水、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、水添レシチン、１，２－ヘキサンジオール、ポリソルベート８０、カプリリルグリコール、酢酸トコフェロール

特徴：RemyEVはリポソーム化したヒト幹細胞順化培養液とエクソソームを融合させたハイブリッドエクソソームです。

エクソソームに内包されるmiRNAが老化した線維芽細胞を若返らせることがin vitroで確認されています。

また、間葉系幹細胞が分泌したエクソソームには創傷治癒効果があることが確認されています。

ヒト幹細胞順化培養液濃度が、１０％～９７％までラインナップも豊富です。

いかがでしたか？気になる原料が見つかりましたか？

最後のREMYBIO社の製品には、EGF・FGFなどのグロースファクターを濃縮したタイプの培養液もあります。実際の効能や再現性の高さがとても気になりますね。培養液にはたくさんの成分が含まれ、まだまだ見つかっていない有効成分があるかもしれません。濃縮過程でそのような成分が取り除かれていなければ、濃縮した培養液にはとても優位性があると思います。

今後も気になる情報をご紹介していきますので、お楽しみに。。。