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2023.09.01
ヒアルロン酸の新たな効能
保湿の代表成分であるヒアルロン酸に、
みなさんがご存じの水分を捕まえる保湿とは全く違った効能があるのでご紹介します。
今回はちょっとマニアックな部分ですので、むずかしいと思われないように頑張って説明します!どうか、どうか、最後までお付き合い下さい。。。
みなさまもご存じ高分子ヒアルロン酸は、肌表面の保湿保護を目的に使用されます。
そして、低分子ヒアルロン酸も肌内部を保湿する目的で多用されています。
今回は、肌内部でのヒアルロン酸の働きに注目です。
肌内部でヒアルロン酸は、いくつかのレセプターと呼ばれる「ヒアルロン酸結合たんぱく質」とくっついて分解されたり、固定化されたりします。
そのヒアルロン酸結合たんぱく質の一つ「CD44」が重要な働きをします。
ヒアルロン酸がCD44とくっつく。
↓
CD44シグナルが放出。
↓
CDシグナルの効果で、
①脂質合成をうながし、脂質膜によるバリア機能の向上
②脂質膜による水分の保護
③ケラチノサイトの細胞分化促進(ターンオーバー正常化)
④タイトジャンクション強化(細胞同士のつながりを強めて、シワ防止に)
ということで、今回はヒアルロン酸が、脂質膜を増強してバリア機能を高め、脂質膜により水分蒸散を防ぐ、より強い保湿効果を生むという説明でした。(結局、保湿かい!というツッコミが来そうですが。。。)他にも、肌機能の正常化や細胞同士のつながりを強めて、弾力のあるシワになりにくい肌に導いてくれますよ。
もう一歩、詳しく知りたい方へ
ヒアルロン酸とくっつくレセプターは、CD44、RHAMM b、IVd4などがあり、今後まだ増えると思われます。また、この中でCD44が圧倒的に研究が進んでおり、CD44は観察されるヒアルロン酸結合活性のほぼすべてを担っており、細胞表面でヒアルロン酸を結合する主要な貢献者となってます。
いかがでしたか?少しマニアックな内容でしたよね、お疲れ様でした!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^
今後も気になる情報をご紹介していきますので、お楽しみに。。。
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